ある平和主義者と武器

英語の教科書に載っていたような気がするが、あまり遠い記憶なので定かではない。話の内容は、大方次の通りだ。

ある老齢の婦人は、平和主義者として広く知られていた。しかし、その婦人は、武器の廃絶には反対だという。その婦人は、インタビューで理由を尋ねられて静かに話した。

「若いころ、私にはライフル銃で猟をするのが好きないとこがいた。いとこはしばしば猟に出かけては、獲物を持ち帰った。私は、それを見るのが嫌でたまらなかった。ある日私は、いとこが動物を殺さないように内緒でライフルから銃弾を抜き取っておいた。いとこはそれを知らずに猟に出かけた。いとこは狩りの対象(肉食系の獣)を見つけてライフルを構えて引き金を引いた。しかし、ライフルは銃声を発することなく、いとこはその動物に襲われてしまった。」

婦人は、平和を愛することと、武器を持つ(身を守る)ことは、別のことだと言いたかったというお話だ。

日本国憲法がその崇高な理念で、第9条に戦争の放棄を謳ってすでに70年以上が経過しているのに、他の国にこのような動きが一切見られない。逆に、多くの国で核弾頭や弾道ミサイル等の兵器の開発が進んできた。終戦後、日本が平和憲法を公布した頃と違い、ボタンの一押しで核弾頭を搭載した弾道ミサイルが飛んでくるような危機がすぐそばに存在する。戦争は絶対に嫌だが、日本の安全保障のために第9条の改定を論議する必要が出てきているのだと思う。

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