台風19号への自民党幹事長発言
- By: Uchidatoshio
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台風19号が10月12日から13日にかけて、関東から東北へと抜け行き、各地に甚大な被害を及ぼした。自民党は同13日即座に、台風被害に対して緊急役員会を開いた。その席で幹事長が「まずまずに収まった」と発言した。
多くの人命が失われ、行方不明者や負傷者も多数出た。家屋を失ったり、農業被害や交通通信施設他の損害など、その被害は計り知れない。その最中に、政治家がこのように発言すれば、被災者が傷つくことは、誰にでも分かる。あまりにも不用意な発言として誹りを受けるのは致し方無い。
先月、台風15号が千葉県を襲った。その台風で県内各地で倒木等による大規模停電等が発生し、その復旧がやっと終わったくらいの時期に19号が到来した。台風15号は、成田周辺を通り過ぎた。私の周囲でも屋根を損壊された家の多数が、ブルーシートでやっとのことで雨対策をしている。屋根職人も瓦等の資材も不足していて、その復旧には3年以上もかかると言われている。我が家の物置が飛ばされ壊れた。看板等も敷地内に留まってはいたが、倒壊した。我が家の向かいの家では、屋根瓦が飛ばされた。しかし、台風19号が台風15号とは比べ物にならない程大きい勢力だったのは、周知の事実だ。
政府や政権を担当している与党の責任者は、最悪の事態まで想定して、その対策等を練る必要があるだろう。台風19号が、当初の勢力を維持したまま東京を直撃すれば、首都機能喪失という事態も想定されただろう。東海から関東・東北への広範囲に生活、産業基盤が重度に損壊という事態を想定されたかもしれない。考えうる最悪の事態との対比で、幹事長の口から出た言葉ではないだろうか。あらゆる最悪の事態に機敏に対応しようと考えることは、悪くはないだろう。発言に配慮が足らなかったのだ。
東日本大震災の時、福島第一原子力発電所が電源機能を失い、原子炉の冷却ができなくなり、発電所が爆発した。当時の菅直人総理大臣は、ヘリコプターに乗り現地視察までしたのに、何ら対策も出さなかった。東京電力の本社役員も同様だったが、現地職員が必死に奮闘していたと聞く。後手後手に回って、事態を悪化させてはいけない。最悪の事態を想定して、機敏に対応することが政府には必要だ。
発言の意味を考えなかったり、発言の一部のみを切り取って非難することには意味が無い。それよりも、災害をいかに速やかに復旧させるかに尽力するべきだ。被災者に寄り添うとは、そういう意味ではないのか。不毛の論争をすることではない。自分では何もせず、他者の発言に対し、自分の考えは道徳的に優位にあると考えて、他者を非難する事は良いことなのだろうか。インターネットでの炎上騒ぎと通じてはいないだろうか。
最悪に想定した被害に対し、実際に発生した被害の場所や規模を把握して復興対策を早急に進めることが必要だ。政権担当者等の言葉尻を非難しても災害復旧には役立たない。そのような暇があるのならば、地球温暖化で今後ますます勢力を増すだろう台風への備えを議論して欲しい。
燕や雀のごとき私が囁いてもどうにもならないことだが。